Excelセミナー・マネジメントゲーム体験会開催！

1．Excel セミナー

準会員会東京分会では、2018 年12 月23 日（日）、「監査業務で使える！ Excel セミナー」と題し、新J1 の皆様を対象としたExcel の講習会を開催しました。

入所ガイダンスにてイベントの告知を合格者宛に告知したのが12 月初頭とあまり余裕のないスケジュールではありましたが、19名の方々にご参加いただきました。

今回Excelセミナーで利用した教材は、実際の監査業務で用いることの多いショートカットや関数、フィルターやピボットテーブルといったExcelの機能を学習できるよう、準会員会で準備したものとなります。

セミナー本番では、12月中という監査法人の業務が始まる前の時期に開催したこともあり、参加者の皆様になるべく実際の監査の現場でどんなことが行われるのかをイメージしていただけるよう、利用例を挙げながらExcel の機能説明を実施しました。

つたない説明ながらも全員に理解していただけるように随時サポートを行ったため、皆様最後までついてきていただくことができました。

監査の現場において、会社資料は多くの場合電子データ、特にExcelファイルの形式でご提示いただくことが多く、また監査調書の作成時もExcelを用いるため、Excelの利用に習熟することは私達準会員にとって非常に重要かつ優先度の高い事項であるという意識を持っています。

しかし同時に感じるのは、Excelはあくまで「便利なソフトウエア」でしかなく、より重要なのはどういった監査手続が必要で、そのために何を確認するかという判断だということです。

Excelは重要だが本質ではなく、これからも様々なことを学習していくことが大事だということを実体験と共に参加者の皆様にお伝えして、今回のイベントは終了となりました。

ここでExcelに触れたことが、少しでも参加者の皆様にとってプラスとなったことを願っています。

2．マネジメントゲーム体験会

2019 年１月12 日（土）に、「マネジメントゲーム体験会」と題し、１日がかりのイベントを開催しました。

今回は初の試みとして、私たち準会員だけでなく補習委員の先生方もお呼びし、総勢15 名の方々にご参加いただきました。

マネジメントゲーム（以下「MG」という。）とは、1976年にソニー株式会社の子会社である株式会社キャリア・デベロプメント・インタナショナルで開発されて以来40年以上の歴史を有する体験学習型の企業研修で、現在でも「ソフトバンクアカデミア」などでの採用実績があります。

内容としては、参加者がそれぞれ製造業の社長になって、材料購入、製造、販売、製造販売効率や価格交渉力への投資といった意思決定を行うゲームです。１期ごとに意思決定を数十回行い、期の終了時に決算を行います。最終決算時に最も自己資本の多いプレイヤーが勝利となります。また、意思決定の結果を記帳し、期の終了ごとに決算書を作成します。そのため、意思決定と資金繰りや財務諸表との関係がわかりやすくなっています。

MGはソニー株式会社の社内研修に端を発していることから、限界利益に注目するなど、より経営実務に近い視点で財務諸表を見ることも出来ます。

体験会ということもありほぼ全員が初参加だったため、まずMGについての簡単な説明を行い、ルール理解もかねて１期は決まった行動を行い、ルールの理解と決算書の作成方法がわかったところで、２期、３期は通常通りのゲームを行い、最後に成績優秀者の表彰を行いました。

成績優秀者として表彰されたのは補習委員の先生方や、経験者も多いJ3ではなく、なんとJ1の方でした。誰もが必勝法を知らない中、年次や立場に関わらず対等にゲームを楽しみ、他のプレイヤーの戦略を参考にしつつ共に学べるのが、机に向かう勉強では得られないMGのいいところであると感じました。

今回のMGを通じて、経営に必勝法は存在しないものの、それぞれの置かれている環境に対する対応策というのは存在するのだと感じました。私の場合、ゲーム中の縁故採用によりキャッシュアウトが増えてしまったのですが、限られた時間の中で彼をどう活用すればいいのかを必死に考え、教育を行うことにしました。その結果、他のプレイヤー以上の製造販売能力を手にすることができ、結果として自己資本をプラスにすることに成功しました。

なお、本企画では、普段MGのゲーム会を主催、運営されている会援隊の方々の力をお借りして、体験会を実施いたしました。体験会を運営してくださった会援隊の方々には、この場を借りてお礼申し上げます。

（TOKYO CPA NEWS No.744 2019.3　準会員通信）