「公認会計士が身に着けるべきBCPの考え方」 ~災害や感染症に負けない強い中小企業づくりに向けて~
2021 年10 月16 日(土)、日本公認会計士協会準会員会では、SOMPO リスクマネジメント株式会社で首席フェローを務められている高橋孝一様をお招きして、『「公認会計士が身に着けるべきBCP の考え方」~災害や感染症に負けない強い中小企業づくりに向けて~』を開催いたしました。
大型台風・集中豪雨をはじめとした大規模自然災害の多発、現在猛威を振るっている新型コロナウイルス等の感染症の拡大は、企業にとって大きなリスクであり、これらに立ち向かう事業継続対策は必要不可欠と言えます。事業を継続する計画としての「BCP(事業継続計画)」では、自社の経営状況や事業継続においての業務把握を確認することになりますが、いざBCP策定を考えると「何から手をつければよいかわからない」「どう計画に盛り込めばよいか」などで策定が遅れてしまうことにもなります。そこで、中小企業庁の中小企業強靭化研究会の委員などを務められ、BCP の一歩でもある事業継続力強化計画の策定に精通しておられる高橋孝一様にお話しいただくセミナーを企画いたしました。
本セミナーでは、過去の災害を乗り切ってきた中小企業の実例を基に、BCP の基本的な考え方から実務における計画策定手続及びその支援方法までを網羅的にお話いただきました。多業種の企業を実例として挙げられたので、初めてBCP という考えに接する参加者でもわかりやすいように講義が行われました。また、BCP には必ず資金の裏付けが必要となることから、常日頃企業の財政状態の分析を行っている公認会計士こそがBCP 策定支援に向いていることもメッセージとして強調されました。最後は会場参加者との質疑応答もあり、BCP に対する考えを深めていく時間を持つことができました。
参加した皆様から、多くのメッセージをいただいております。アンケート結果には「公認会計士試験では全く触れたことのない分野だったので、新たな視座を得る良い機会だった」「内部監査支援の一つのメニューとしてサービスを提供してみたい」など好意的な意見が多く寄せられ、参加者の皆様にご満足いただけるセミナーとなりました。
今後も準会員会では、会員・準会員向けに役立つようなイベントを開催したいと存じます。
末筆ではございますが、今回本セミナーの講師をしていただいた高橋孝一様、ご参加いただいた皆様に拝謝申し上げます。